食糧人類のネタバレまとめ、無料試し読み

ドSメガネなリーマン(32歳)です。転職を決意し人生の岐路でおろおろしてます。

食糧人類(第1話)のネタバレ!食糧として生産される人間がヤバい

食糧人類 - Starving Anonymous -

 第1話

 

“CHICKEN ヤングナゲット 骨なし”

 

そう書かれた箱を開け、ペリペリとソースが入った小さなプラスチックケースを開ける。

 

店員の「いらっしゃいませー」や「こちらどうぞー」と元気な声が飛び交う、

ハンバーガーチェーン店はたいそう賑わっている。

 

 

ナゲットを口に運び、味わいながら無意識に指についたソースを舐めた。

 

そんな様子を椅子を後ろに傾けながら、呆れたような顔をしてこちらを見つめるカズ。

 

恥ずかしくなって、顔を赤らめる伊江。

 

「な・・・、なんだよ?」

 

「お前ホント、それ好きな。ココ来る度に毎回毎回」

 

「・・・だって、・・・美味しいじゃん・・・」

 

「へーー・・・」

 

 

そう大きいな声で相槌を打つと、カズはニッ意地悪い顔をする。

 

「お前さぁ、その肉ってどんな肉か知ってるか?」

 

「えっ?どんなって・・・ニワトリだろ?」

 

「なーんにも知らねーのな」

 

「何?なんだよぉ・・やめろよ?怖い話は・・」

 

「フフッ。このテの店は”ピンクスライム肉”を使ってるね」

 

「何?何?何だそれ?」

 

「捨てるしかないクズ肉を集めて、洗濯機へブチ込んで洗剤で洗ってな。それを劇薬で消毒してひき肉にして・・・・」

 

「うぇぇぇぇぇ、何ソレ? 怖い!!」

 

 

「お客様」後ろから低い音で声がかけられる。

 

「他のお客様もいらっしゃいますので、お静かにお願いいたします。」男性店員は、怒りを押し殺した表情でそう言った。

 

「冗談です!すいませんっ!」

 

慌てて、二人は店外へ出た。

 

外は蒸し暑く、立っているのもしんどい。

人々は真夏日のように汗をかき、薄着でどうにか暑さを凌ごうとしている。

 

「これで3月だぜ」

 

 

2人はバスに乗り込むと、外から政治家が温暖化防止を暑苦しく訴え、

ネットニュースは、日々更新される最高気温のことで騒ぎ立てられている。

 

「ただでさえ、人口が減っているのに、この世界が滅びそーなニュースばっかでさ」

 

「・・・・本当にな」

 

そんな話をしながら、カズの方を向く。

 

「え・・・?」

 

さっきまで、普通に話していたカズが脱力した顔で、よだれを垂らし、クタっとしている。

 

周りを見渡せば、バスの乗客がそんな状態だ。

 

混乱しながら運転席へと向かうと、ガスマスクをした運転手がぬっとこちらを向く。

 

!?

 

「うっ、うっ、運転手さん、なんなんスかコレ!!」

 

そうマスクを外しながら叫んだ瞬間、視界が歪み力が入らなくなった。

 

 

ゴウン・ゴウンという音で目が覚める。工場のような天井が見える。

気づけば大きなトラックの荷台に、人が積み重なり、その上にいた。

 

「な・・・なんだ?」

 

「ハア?」

 

周りを見渡すと、たくさんの人が立ちなんで検査を受けたり、

ローラーに乗って冷凍されている。

 

そして・・・その冷凍されたニンゲンが真っ二つにされている・・・

 

「あー・・・お前・・・目覚めちゃったのか?」

「気の毒になあ・・・若えのになあ・・」

 

「ココからは絶対に逃げらんねぇからよー、兄ちゃん覚悟ぉ決めておいたほうがイイぞ」

 

「かかかっ覚悟ってなんですか!?」

 

混乱しながら、必死に質問をぶつける。

 

「あー・・・お前は・・・」

 

「Ⅱ型だな」

 

 

「痛ってえええええ」

 

気づけば、後ろからクワのようなものを背中に刺されていた。

 

「ホラ、コッチだ、コッチ」

 

こちらが痛いと叫んでいるのなんか、全く気にせず、どんどん引っ張られる。

 

「ホラここ立て」

 

ドンッと蹴られ、気づかなかったが後ろの空間に押し出される。

 

ローラーに運ばれて、暗い空間へと着いた。

 

”なんだ?ココは? 誰かいるのか?”

 

管が見える、管の下には・・・

これでもかと脂肪をつけ、一心不乱に管の中身を飲む人がいた。

一人じゃない、この空間いっぱいに並んでいる。

 

中には「あーあー」とだけ、声をあげ、寝転び便をするものも・・・

 

”マジかよ・・”

 

さっき、入ってきた入り口を見るが遥か上だ。登って脱出できそうにもない。

 

もう一度、人間たちの方を見る。さっきの管から何かをずっと飲んでいるようだ。

 

「あっ!」

 

カズだ。カズがいる。必死に声をかけるが、一心不乱に管からの飲み物を飲んでいる。

 

「そ・・・そんなことよりよ・・・、コレ・・・飲まねえか?」

 

甘い匂い、それに蒸し暑くて、喉が乾く・・・、一口だけ・・・

 

「飲むな」

 

!?

 

後ろから腕が回され、頭が固定される。

 

「アレを飲んだ以上は、以前のアイツとは別人と思え」

「アレは飲む者の思考を抑制するらしい」

 

確かに、カズはこんな状況なのに、ずっと飲み物を勧めてくるだけだ。

 

後ろの男は、通信手段を出せ、外の情報を話せと脅してくる。

 

「ままま、そうそうイラ立たなくともイイじゃありませんか」

 

今度は、メガネの男がやってくる。

 

「荒っぽいですねえ、殺しちゃあ元も子もありませんよ」

 

それを聞いて、やっと解放される。

 

話を聞くとメガネが山引、乱暴な方がナツネと名らしい。

もう3日もここにいるという。

 

「教えてください。ここは、なんですか?一体どこなんですか?」

 

 

「ま、見ての通りだよ。飼育室らしい。」

 

「人間のね」

 

そう山引は、答えた。

 

>>>2話に続く

 

 

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